CONCEPT
デッドスロー・リトリーブの破壊力を、“最強”かつ“パーフェクト”なものにする、クリムゾンの極限を封じた「リアリティー」。「静」なる破壊のパフォーマンスが、極限の地ミドル~ディープレンジを“躍動”する。
近年、食用としての価値また釣りの対象としての価値が、再認識されているビワマス。その名の通り琵琶湖固有の魚種で、20~30㎝を標準に、成魚ともなれば40cm~50cmにまで成長する。 アメリカのバスにとって、トラウト自体はごく普通のベイト・フィッシュの一種であり、ボリューミーなボディーは、この上ない栄養源となっている。日本のバスにも、“美味のDNA”が脈々と受け継がれ、その脳裏に刻み込まれていても何ら不思議ではない。
ビワマスの推定生息数は、40万~50万匹。広大な琵琶湖ではあるが、限られた水域の中でバスと遭遇しないわけはない。ビワマスは、中層~深層を生活中心域としているが、産卵期の雨の日には、琵琶湖の各河川に大挙して押し寄せ遡上する。それはビワマスと、表層~中層を生活中心域にするバスとがリンク=口にして、刻み込まれた“トラウトDNA”を味わう瞬間となるはずだ。
バスは生活中心域を表層~中層とするが、晩秋~厳冬期~初春の低水温期、その逆に夏の高水温期、またいかなるシーズンにおいても急激な水温の変化がおこれば、たちまちのうちに深場へと身を潜め、極力体力の消耗を抑えて、この生命の危機をやり過ごすのだ。 この時こそ、バスとビワマスが中層~深層域で遭遇する可能性が、一気に高まる。 これを狙うのが『ゴースト』。
ビワマスのフォルム・アピアランス(外観)と泳ぎを、クリムゾンの研ぎ澄まされたハンドメイド技巧によって、限りなくリアルに再現。 極めてナチュラルかつデッドスローな泳ぎが、動きを抑えたバスを、難攻不落のストラクチャーから誘い出す。 しかし、その動きがスローになるほど、「リアリティー」が要求される。狡猾なビッグバス、ブラック・モンスターは、その姿をまじまじと観るだろう。 「デッドスロー」を、より強固に、よりパーフェクトにする「クリムゾン・リアリズム」が見切らせない。 温存していた体力をフルに使っても、襲いかからずにはいられないだろう。 待ち受ける無数のシチュエーションにあてはめ、千変万化のバスのコンディションを読み解く…、そのアプローチはアングラーの手に委ねられている。
だれも足を踏み入れたことのない、未踏のビワマス・フォルム・ビッグベイトによるミドル・レンジ~ディープ・レンジ攻略。 その極限の地に、手つかずのビッグバス、ブラック・モンスターが潜んでいる。 「静」なる破壊力は、未知数…しかしアングラー自身が思考の果てに手にするのは、無限の可能性といえよう。
HANDMADE PERFORMANCE
手にするだけで奮い立ち、戦いの場へと全身を駆り立てる、極限のリアリティー・スペック。
KILLER BITE FINS CUSTOM ひたすら“釣る”ために、すべてをかけるアングラーに送る、鬼の容赦なき次世代ルアースペック。
「CRIMSON SUPER SOFT PVC」フィン・テールを、ボディー各所に装着。通常ワームで使用されているPVC素材をオリジナル調合し、一定程度の破損強度を保持しながら、エラストマー製では出しきれない、柔らかさをもたせています。リトリーブ時には、テール平面部が左右に曲がるボディーに追従して曲がり、膨大な攪拌水流によって広範囲からバスを引き寄せます。また静止時には、特徴的に長く伸びたピンテール部が艶めかしく揺らぎバイトへと導きます。それぞれのフィンが水をまとうことによって、ビッグベイトの機械的で角ばった動きを徹底して排除。その対極ともいえる「生々しい」泳ぎのパフォーマンスを披露します。
DSP(ディメンショナル“魚鱗”ペイント) “鱗-RIN-”CONCEPT
これまでビッグベイトには求められなかった「リアリティー」の概念を、特殊かつ高度なペインティング技巧によって封入。ウロコ1枚1枚にグラデーション・ペイントをほどこし、影となる付け根部を黒く、先端部へ向けシルバーが明るくなるようペイント。全体を見れば、無数のウロコ群が折り重なり脈打つかのような、まさに生命感にあふれるライブベイトの体表を再現しています。驚異的なほど視覚を発達させたブラック・モンスターを仕留めるための、クリムゾンの執念が生み出す極みの技巧となっています。
ポリカーボネイト製リップ
耐衝撃性に優れた3.0mm厚ポリカーボネイト製。長く伸びたリップはフックガードの役目を果たし、極力スタックを抑えてストラクチャーにもアタックすることを可能にしています。その厚みは、ロック・エリアなどでは、リップ先端の岩の隙間への入り込みを抑えます。独特のリップ形状は、やや尖らせた先端はウィードなどにほどよく絡みながらかき分け、次のカーブラインでウィードを収束、反発力をためて最後に“プンッ”と外す、「静」なる動きの中で、突然のクイックな動きによるリアクションバイトを狙ったデザインとなっています。「GHOST」ロゴとビワコの形状を刻印し、意匠性を高めています。
フェイス・スカルプチャー&アルミニウム・フェイス
深々とした顔の抑揚などトラウト系の顔の特徴を、「リアリズム」のフィルターを通して、熟練の3Dハンドカービング技巧によって映し込んでいます。特に口唇部の口を開けた複雑な造形は、水をしっかりとつかんで、上下のブレのない一定レンジのトレースをアシストします。また荒々しい彫刻の起伏に合わせて、丹念にアルミシートを貼り合わせてできる金属特有の陰影が、独特の生命感を生み出しています。また水中ではギラリと光るフラッシング効果で、それが本物の魚であることを一瞬にして認識させます。金属の鈍い重厚感が「KEEN EDGED the SORD MODELLO」の趣向・工芸性を一層高めています。
×3HOOK SYSTEM
ファットでボリュームのあるビッグベイトは、フッキング率に課題があるのも事実でした。しかし、3カ所にトリプルフックを装着することによりその課題を払拭し、驚異的なまでにフック・アップ率を高めています。テール付け根部の背面に装着したダブルフックは、テールをついばむような浅いバイトも逃さず捕らえ、貴重なビッグベイトへのバイトを逃さない、クリムゾンの執念を感じさせるオリジナル・フッキング・システム。バスがアタックしてきた方向にフックが傾くことでバスの口中を捕えやすくし、ファイトと同時にボディーから外れバラシを大幅に減少します。
×2 LAYERED HYBRID COATING
みずみずしいまでの輝きを放つ上層コーティングには、衝撃を吸収する柔軟性にも優れたウレタン・マテリアルを採用。下層には最後までウロコ塗装とボディーを守る、高硬度を誇るウレタン・マテリアルを採用しています。特性の異なる2種類のクリアウレタン・マテリアルをそれぞれ何層にも重ねあげるクリムゾン・オリジナル技術によって、ルアーの造形美と機能を頑強に守っています。
METHOD
超低速リトリーブ+極限のリアリティーが、”デッドスロー”の威力を“完璧”にする。ビッグベイトによる「パーフェクト・デッドスロー」が、難攻不落のストラクチャーに潜むブラック・モンスターをインパクト。
□デッドスロー・リトリーブ
ルアーを狙うレンジまで潜行させた後、ルアーが泳ぐ最低速度でリールを巻きます。バスが低活性な状態の場合に、超低速度でも艶めかしく動く、ゴーストの特殊能力を発揮する基本的なメソッドとなります。PVC製フィン・テールが受ける水流抵抗との相乗効果で、超低速度でも限りなくナチュラルな泳ぎを披露します。
□ミディアム・リトリーブ
標準的な速度でリールを巻くことで、多連結ボディーによるワイド・アクションを引き起こします。ハード・ボディーとソフト・ボディーによって撹拌される膨大な水流波動が、広くルアーの存在をアピールして、高活性状態のバスをスピーディーに探し当てることを可能とします。
□ストラクチャー・コンタクト&ボトム・ノッキング
長く伸びたリップによる高い障害物回避性能を生かして、ストラクチャー・ボトム周辺を、ルアーを這わせるように泳がせます。これまでハードベイトでは手が出せなかった、ミドル~ディープレンジのストラクチャー・ボトムに居着くビッグバスを、ビッグベイトで狙う斬新のメソッドです。